投資の神様ウォーレン・バフェット氏の現金ポジションが過去最高に

2021年11月9日 Bloombergの記事です。

ウォーレン・バフェット氏の現金保有は9月末時点で過去最高の1492億ドル(約16兆8900億円)に膨らんだ。著名投資家ウォーレン・バフェット氏は高騰する株式相場に警戒感を示している。

バフェット氏が株高警戒を示唆、バークシャー4四半期連続の売り越し
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-09/R29CMRT0AFB501

バフェット指数は200%となり、過去最高に株高感が強くなっています。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0982L0Z00C21A7000000/


現在、テーパリングが示唆されたにも関わらず株価は上昇トレンドを継続しています。通常、量的緩和縮小となると株価は下落方向です。引き続き異常相場は継続するのでしょうか。異常でもこれだけ長い年月続くと多く人は慣れてしまって立ち位置が見えていません。

 ウォール街の靴磨きの少年の話をご存知でしょうか。

1929年10月24日(木曜日)に大恐慌の始まりとなる米国株の最初の大暴落がありました。事が起こる少し前のジョセフ・P・ケネディ氏(第5代米国大統領ジョン・F・ケネディの父親)と靴磨きの少年との話は広く知られています。
ケネディ氏はその時までに株式投資で大儲けしていました。1928年のある日のこと職場へ向かう途中で、靴磨きの少年に靴を綺麗に磨いてもらいました。靴を磨き終わった後、その少年は「おじさん株を買うといいよ」と言いました。これを聞いてケネディは「こんな少年までが株の儲け話をするなら、この後に株を買う人はいないから株式は暴落する」と考え警戒、直ちにすべての株式を売り払い難を逃れたエピソードがあります。

 

まさに今も若い子たちが株やビットコインの話をしています。「楽に儲かる」という風潮が出来上がったころ、こういう人たちが多く現れるのは相場の末期によくある現象です。つまり、世界の投資家や資本家の出口に彼らが一役買っているということです。

例えば NISAであっても、2014年1月にスタートした個人投資家のための税制優遇制度とあり多くの方が利用されていますが、本来の目的は次に来たる(準備されている)未曾有の金融緩和の終焉の前に刈り取るためという視点も考慮すべきです。

しかしながら、2021年、現金へシフトさせたところで資産を防衛できたことにはなりません。それは現金には裏付けがないからです。世界中に現金が溢れ、インフレが止まらない危険信号が点滅中です。

それではどうしたらいいのでしょうか。

答えは、現物に変えておくことです。

現物の中でも、ゴールド・銀・プラチナ・ダイヤモンド等・フェラーリ等・ワイン・ウィスキー等・絵画・コレクターアイテム・不動産など

それぞれにメリットとデメリットがありますが、

私は、現物資産のひとつにアンティークコインやモダンコインをおすすめしています。これらは、希少性に価値が担保されており、保管も簡単であり、税金等の維持コストもありません。加えて、匿名性が極めて高く安心です。安心というのは、過去に個人資産の強制没収が行われた歴史もあり、ないとは言い切れない感覚からです。

近年、個人の時代と表現されますが、個人資産についてもご自身で守り抜く為の学び知恵が必須です。