アンティークコインとは ~初めての方へ~

アンティークコインとは、主に100年以上前に発行された金貨や銀貨などの貨幣を指します。世界各国に残存しますので、その数は数十万種類あると推測されています。

アンティークコインにはその時代背景、デザイン性、歴史的価値があることから世界中に収集しているコレクターが多く存在します。

アンティークコインの中でも、デザインが人気であり、状態がよく、発行枚数が少ないコインは世界中でとても高い価格で取引されています。取引は、世界中で開催されているオークションや、コインショップ、コレクター間での売買など様々な形で日常的に行われております。

この場を活用し、アンティークコインが世界中の富裕層の間で資産運用のひとつの方法として活用ができると、秘かに浸透しています。

資産として所有するに安心できる特徴として、コインは発行枚数が限定され記録されていることから、減ることはありますが増えること絶対にありません。減るというのは、事情により溶解されたり紛失や災害でなくなることが起こっています。状態が良いものと限定すると金貨銀貨は傷が付きやすく、減少していく一方です。要するに、コインは時間の経過とともに希少性が増す一方であり価値は常に蓄積されていくということです。

 

アンティークコインに興味を持ち、これから投資や保全に取り組むという方は以下読んでいただき、大まかな知識を入れておきましょう。

 

まずもって、コインは、時代をベースに大きく3つに分かれています。

アンティークコイン、古代コイン、モダンコインです。

 

 ①アンティークコインとは

およそ100年くらい前に発行されたコイン(金貨銀貨など)です。中世時代、各国が歴史の過程で発行してきたものであるため、種類も多く20万種類を超える存在が確認されています。日本では、イギリスのコインが特に人気です。特にこだわりがなければ、初めての1枚にはイギリスコインをおすすめします。

 

②古代コインとは

海外では『Ancient Coins』と呼ばれ、紀元前後ぐらいに使用されていたコインをいいます。原始的なデザインで、神や動物を描いたものが多いです。

 

③モダンコインとは

1945年(第二次世界大戦)以降に作られたコインをモダンコインです。現代に発行されたため状態の良いものが多く、美しい宝石を好まれる女性のコレクター&投資家も多い印象です。モダンコインは価格面でもお求めやすく初めての1枚におすすめです。

 

コインには、未鑑定のもの鑑定したもの と存在します。

一般的に、以下の通りに呼ばれています。

 

未鑑定 = 裸コイン

鑑定済 = スラブコイン

 

コインを収集していくにあたり、裸コインには問題点があります。

裸コインには『偽物が多い』ということです。コインは、美術品である絵画や陶器などと同様であり、偽物をつかまされないようにしなければなりません。事例としまして、2014年から2015年にヤフーオークションで1845年ヴィクトリア銀貨の裸コインの偽物が出回り、偽物とわからず本物の価格相場で落札した人も多く問題となりました。要するに、自分で真贋がわからない裸コインは買わないということです。ただし、モダンコインについてはは発売直ぐであれば偽物が出回る可能性は低いため入手しても大丈夫だと思います。

 

スラブ入りコイン は『偽物が極めて少ない』です。

それには鑑定会社の存在があります。鑑定会社は世界に何社もあります。PCGS  NGC  ANACS  ICG  CCCS  ASSAなど。何社もありますが、コインの鑑定会社『PCGS社』『NGC社』の2社の鑑定済スラブコインを買えば問題ありません。このスラブケースに入った状態であることに本物である信用が担保され世界で安心して取引されています。ただし、スラブコインでも偽物は存在していますので注意してください。これはスラブも中身も偽物です。余談ですが、過去にPCGS社での鑑定済スラブコインで、スラブは本物だが中身が偽物だったという何とも絶対に起こってはいけないことがありました。現在は改善されているということです。

 

鑑定表記をおぼえる

PR = プルーフ仕上げ

MS = 一般流通仕上げ

AU = 純未使用品

EF = 極美品

VF = 美品

 

グレード数は、コインの状態によって『15~70』でさらに細かくランク付けされています。

70鑑定が、最高鑑定となります。

 

グレーディング基準は下記の公式をご覧ください。

PCGSグレーディング基準

NGCグレーディング基準

 

言うまでもないですが、できるだけ高鑑定のものを入手してください。

ここでポイントがあります。

アンティークコインについては、AU/EF58~40が大半であり、PR/MS相当のコインは極一部である。コイン銘柄によってケースバイケースでもあるため細かくは書きませんが、大方、アンティークコインの場合は『MS63以上』、モダンコインの場合は『69以上』を入手してください。

 

 

アンティークコインを購入している人の目的

 

資産価値を保全できる

インフレはもちろんハイパーインフレや戦争や災害から守ることに力を発揮する資産です。世界中にコレクターが存在し世界中でオークションが開かれていますし、世界中で換金が可能です。災害時、持って避難することも簡単です。金塊は重たく、絵画や陶器など何個も持てません。コイン1枚には数百万円~数億円という価値を閉じ込めることができます。しかもその価値はコレクターの存在上に成り立っているが故、普遍であり世界どこでも通用する最強の資産保全の手段となります。これに気づいた方の多くは秘密裏に定期的に買い進めてきています。

 

投資になる

減ることはあっても増えることはない。当然のことですが、過去に作られたコインは過去の逆戻り鋳造できないため、数が増えることが一切ありません。残存のみです。その一方で、時を経るごとに災害や溶解や紛失などの様々な事情でその枚数は減っていくため、希少価値を増していきます。また一度手にしたコレクターの多くが亡くなるまで手放さないため、何十年と出てこないコインもあり、これも希少性に大きく関係してきます。デザインが良いものや歴史的価値が高いコインは特に高い価値がついています。コインの価値は、人気があり、希少性があり、状態のいいものであるほど青天井に価格を上げていきます。 

 

相続に有効

アンティークコインは相続税の節税に有効です。実勢価格と相続税評価額に生じる差が有利に働きます。アンティークコインの相続税は、美術品や骨董品などと同様に時価によって課税されます。時価とはコイン商など専門家による評価により算出するため、実勢価格よりも低い価格になる傾向があります。また、贈与税110万円の基礎控除をうまく利用している方も多いです。 

 

コインの価値を決める3つの要素

 

1 デザイン (人気)


2 発行枚数 (希少性)


3 状態   (鑑定グレード)

 

この3つはどれも欠かすことができません。

1つだけでも大きく低いと価値は著しく低評価となります。3つとも良くそろうと高額になります。

 

出口

1 オークションに出品

2 コイン商に委託販売

3 ヤフオク等に出品

4 個人売買 

5 相続・贈与

 

コインは余裕資金で購入しましょう。コインは高額でもありますし、目的に合わないコインを買ってしまえば、取り返しのつかない状況にもなりえます。どのコインを買っていいのか悩む場合は、ショップの方に遠慮なく問い合わせることをおすすめします。

あと、焦って購入しないようにしましょう。欲しいコイン、買おうとしたコインが目の前で売り切れるときもあります。ただ、コインとは不思議なもので、焦らずゆっくりとした気持ちで待っていると、コインの方から手元に来てくれることがあります。コレクターの皆様が経験されます。コインとお互いに引き寄せあったといいますか、ぜひ体験していただきたいと思います。

FIRST SOVEREIGN では、初めての1枚におすすめのコインを数多く取り揃えています。どうぞゆっくりご覧ください。お気軽にお問い合わせください。