いよいよ金銀本位デジタル通貨の発行が可能に

2023年5月2日テキサス州議会で、準備金と銀に100%裏付けされるデジタル通貨を発行できる法案が可決しました。

そのゴールドとシルバーは、テキサス州地金保管庫にプールされ口座に紐つけされます。

また、同州は2019年に「暗号通貨金融自由法案」を成立させており、様々な種類の暗号通貨を使用することが可能となっています。

つまり、金銀の取引をブロックチェーンで管理し、スマートコントラクトを活用しデジタル通貨で発行するということ。

 

ブロックチェーン上で管理することで、取引データの改ざんや偽造はできなくなります。そして、誰でも取引履歴が閲覧が可能なため、取引の透明性や信頼性を高めることができます。常に多くの問題を抱えてきた金融業界における不正や不透明性を解消することが期待されます。

 

しかしながら、ブロックチェーンで管理するには、大きな課題があります。

それは、多くの人が使用しても高速でスケーリングする必要があることと手数料が安いこと。

 

プロジェクトの中に、スケーリングの解決にオフチェーンの開発にも取り組まれていますが、オフチェーン上での記録は閲覧確認をできないため、改ざんや不正が起こりえます。透明性に問題がある以上、金銀のデジタルでの取引にオフチェーンの利用は、本末転倒となりますので無いかと。オフチェーンを推奨しているということは、不透明性にメリットがあるということになりますので、その側の思想・実態は何かと察していただければ・・・。

 

金や銀に投資するのもいいですが、この課題をクリアできる常時高速で安価なマイクロペイメント機能を備えた暗号資産を探し投資しておくこともおもしろいと思います。

もっと言えば、非中央集権でありプロトコルも不変である要素も不可欠です。

 

何も裏付けのない中央銀行が計画しているデジタル通貨 (CBDC)ではなく、金や銀といった貴金属の価値と完全に連動するデジタル通貨が日本にも必要だと思います。今の日本円では、私たちが生涯をかけて築き上げてきた富を一瞬で破壊されてしまう可能性があります。