資産運用といえばゴールドの時代に入っている
「 資産運用といえばゴールド 」
こう考えている人は、まだまだ、とても少ないと思います。
資産運用と聞き思い浮かべるものは、
株、投資信託、不動産、保険、積立。
このあたりを思い浮かべる人がほとんどではないでしょうか。
ゴールドを実際に買ったことがある人となると、さらに少なくなります。
なぜなら投資の世界では、
「ゴールドは何も生み出さない」
と言われてきたからです。
株を持てば配当がある。
債券なら金利がつく。
不動産なら家賃が入る。
積立型の保険なら、将来いくらになるという数字も見えやすい。
一方、ゴールドを金庫に入れていても、1年後にゴールドが増えているわけではありません。
だから、
「金利も配当もないゴールドは投資ではない」
という考え方が、長い間当たり前のようにありました。
私も、この理屈自体がおかしいとは思いません。
ただ、問題は時代が変わってきたことです。
大切なのは「何%増えたか」だけではない。
例えば、100万円を運用して103万円になったとします。
数字だけを見れば3万円増えています。
しかし、その間に物価が大きく上昇していたらどうでしょう。
以前100万円で買えたものが、今は110万円出さなければ買えない。
そうなれば、お金の数字は増えていても、実際の購買力は下がっています。
ここが、これから資産を考えるうえで非常に大事なところだと思っています。
これまでは、
「いくら増やすか」
が資産運用の中心でした。
しかし、これからは、
「今持っている資産の価値をどう守るか」
を同じくらい考える必要があります。
そこでゴールドです。
ゴールドは金利を生みません。
しかし、ゴールドそのものを世界中の中央銀行や投資家が価値ある資産として認識してきた長い歴史があります。
そして何より、円やドルのように誰かが発行して増やせるものではありません。
私は、この違いが今まで以上に重要になってくると考えています。
常識が変わってからでは遅い
投資の世界では、時代によって常識が変わります。
昔の常識が、10年後、20年後も正しいとは限りません。
もちろん、時代の変化についていくことは大事です。
でも、それ以上に大事なのは、
世間の常識が変わる少し前に、その変化に気づくこと。
私はこれが投資リテラシーだと思っています。
みんながゴールドを買い始めて、
銀行や証券会社でも、
「資産の30%、40%はゴールドを持ちましょう」
と言うようになってから買うのではなく、
その前から、
「なぜゴールドが必要になるのか」
を自分で考えておく。
これが大切です。
私は常々、余裕資金の半分以上をゴールドと言ってきました。
これは誰にでも同じ割合を勧めるという意味ではありません。
年齢も違いますし、収入も、事業をしているかどうかも、持っている不動産も違います。
ただ、資産ポートフォリオ、
「ゴールドは資産の5%くらい持っておけばいい」
という昔からの考え方については、一度頭を切り替えて考えてみてもいい時期に来ていると思います。
ゴールドというと「金の延べ棒」だけではない
そして、ゴールドを買ったことがない方に、もう一つ知ってほしいことがあります。
ゴールドを持つ方法は、金の延べ棒だけではありません。
金貨があります。
そして金貨の世界には、大きく分けると、
現在も発行されている地金型金貨(記念金貨)と、
100年、200年という時間を経て残っているアンティークコインがあります。
初めてゴールドに触れる方なら、まず小さな金貨を1枚持ってみるのもいいと思います。
実際に手に取ってみる。
重さを感じてみる。
100年以上前の金貨なら、
「このコインは、どんな時代を生きてきたのだろう」
と考えてみる。
すると、株や投資信託とは全く違う感覚があることに気づきます。
画面の中に数字が表示されている資産ではなく、
自分の手の中に資産がある。
これはゴールドを実際に所有した人にしか分からない感覚です。
さらにアンティークコインの場合は、
ゴールドそのものの価値に加えて、
希少性、歴史、状態、人気といった別の価値も加わります。
もちろん、すべてのコインが大きく値上がりするわけでもありません。
知識も必要です。
だから最初から難しく考える必要もありません。
まずは、
「ゴールドという資産がある」
そして、
「延べ棒だけではなく金貨という持ち方もある」
ということを知るだけで十分だと思います。
ゴールドを特別なものだと思わなくていい
株を買う。
不動産を買う。
毎月積立をする。
それと同じように、
ゴールドを持つ。
シルバーでも大丈夫です。
私は、これがごく普通の資産運用になる時代に入っていると思っています。
今までゴールドを一度も買ったことがない人ほど、一度、自分の資産を円だけで考えるのをやめてみてください。
「自分の資産を10年後、20年後まで守るには何を持っておけばいいのか」
この視点で考えると、見えてくるものが変わります。
ゴールドは、何も生み出さない資産なのか。
それとも、
長い時間をかけて、自分の資産価値を守ってくれるものなのか。
私は後者だと考えています。
これから先、
「資産運用といえば株や投資信託」
という常識が、
「資産運用といえば、まずゴールド」
へ変わっていっても、私はまったく不思議ではないと思っています。