金融危機 インフレ 預金封鎖 国家破綻に備えるアンティークコイン
日本は、世界でみても珍しい『現金主義』で、資産のほとんどを現金で持っています。ここ数年前まではこれも正解だったと思います。しかし、これからはどうでしょうか?気づいた方は動いています。
メディアでは、なかなかインフレにならないと報道してきましたが、本当にそうでしょうか?身の回りの商品は値上げを繰り返していますよね。これは、今のところ人手不足による人件費上昇や原材料費の上昇によるものとみています。すべてが価格上昇しているかというとそうではなく、IT関連サービスや通信、通話料などはデフレしています。これからインフレしていくかどうかは分かりませんが、景気は悪化をたどる中、『コロナから国民を守る』を理由に必要ならばと、どんどんお札が印刷されていることは現実です。この溢れかえるお札はどこへ向かっていますか?
このような状況下、現金だけで資産を持っていることをどう感じますか?
ドイツは過去にハイパーインフレを経験しています。第一次世界大戦で敗北したドイツは、終戦の数年後にハイパーインフレに襲われました。ドイツ国民は物価上昇で相対的に給与が下がり生活が苦しくなりました。そんな中、ユダヤ人たちは現金をコインや切手などに変えて資産防衛を計り、資産価値を保全し難を繰り抜けました。この知恵を持っていなかった国民は価値を失った預金通帳だけが残されました。欧米のコイン商にユダヤ人が多いというのはその証ではないでしょうか。歴史的事実からもコインは、誰でも再現可能なインフレヘッジに利用できます。
ギリシャのコイン商との会話の中。ギリシャショック渦中、銀行は開かない、ATMには出金制限で1日約8000円しか引き出せなかったため、自分の預金資産はどうなるのか不安でしかたなかったと言います。国民の多くは政府と銀行に失望しました。この時、現金ではなく金貨や銀貨を持っていた国民は、コインを現金に必要分を換金し、難を退けたとのことです。パニックを実体験した国民の多くは、資産の一部を金貨銀貨など現物資産に分けて持つようになりました。
我が国、日本では同じことは起こらないかもしれません。しかし、何かが起こってからでは遅く、資産のほとんどを失ってしまうことは避けたいです。アンティークコインやモダンコインは現在、投資として注目されることが多いですが、利用する本質はインフレや預金封鎖や国家破綻に備えることにあります。結果として売却の際、利益も享受できたという流れが自然です。
金貨・銀貨などコインが 価値保全に向いている理由
- 発行枚数が限られており全体数は減少していく。
- 少額から高額まで予算幅が広い。
- 価格が比較的安定している。
- 世界中に収集家がいるためどこでも換金性が高い。
- 維持費を必要としない。税金もかからない。
- 小さいため置き場所に困らない。
いかがでしょうか。現金資産の一部を金貨・銀貨といったコインへ変えて持っておくことは、未曾有の事態を回避することを可能にします。この知恵は、誰にでも再現できますし、活用するべきだと思います。ただし、鑑定されていない裸コインで偽物を買わないように気を付けましょう。