長期金利3%突破。次は4%か? いよいよ誰もが『稼ぐ』から『守る』時代へ
今年2026年、日本の10年国債金利が2.4%を超えた頃から、このブログで何度か取り上げてきました。
その時から、私が一つの大きな分岐点として見ていた数字があります。
「3%」です。
ただ、正直ここまで早いとは思っていませんでした。
早くても2026年末。場合によっては2027年くらいではないか。
そう考えていました。
ところが9月1日、ついに3%を突破しました。
約30年ぶりの水準です。
私の予想が外れたのは方向ではありません。
スピード。
ここが非常に気になります。
そして3%を超えた今、私が次に見ている数字は、もう3%ではありません。
4%です。
もちろん4%になるかどうかは誰にも分かりません。
ただ、2.4%台から3%まで上昇してきたスピードを見ると、
「4%なんてまだまだ先の話」
と笑っていられる状況ではないと思っています。
仮に2027年前半という短期間で4%へ向かうようなことがあれば、私はかなり危険な状況だと考えます。
日本は世界でも突出した政府債務を抱えています。
国債金利が上がれば、借り換えが進むたびに国の利払い負担は増えていきます。
では、日銀が国債を買って金利を抑えればいいのでしょうか。
そう簡単な話でもありません。
金利を無理に抑えれば円が売られる可能性がある。
円安になれば輸入物価が上がる。
インフレを抑えるには金利を上げたい。
しかし金利を上げれば、国の利払い負担がさらに重くなる。
では、どうするのでしょうか?
私は、日本はかなり難しいところまで来ていると思っています。
もともと出口にハッピーエンドはないままスタートしたんですがね。
それでも世の中を見渡すと、まだそれほど危機感はありません。
株を買う。
マンションを買う。
NISAで積み立てる。
もっと稼ぐ。もっと増やす。
まだ多くの人が「どうやって資産を増やすか」を考えています。
しかし私は逆です。
もう「稼ぐフェーズ」から「守るフェーズ」に入ったと考えています。
もちろん、仕事をして稼ぐことをやめるという意味ではありません。
資産に対する考え方の話です。
100万円を120万円にすることばかり考えるのではなく、
今持っている100万円の「価値」をどう守るのか。
こちらを誰もが真剣に考える時期に入ったと思っています。
紙幣の怖いところは、数字が減らないことです。
銀行に1,000万円預けていれば、10年後も通帳には1,000万円と表示されているかもしれません。
しかし物価が上がれば、その1,000万円で買えるものは減っています。
数字が減っていないから、自分の資産が目減りしていることに気付きにくい。
これがインフレの怖さです。
私は2021年、このブログで、
「資産保全はお済みですか?」
と書きました。
あれから5年。
物価は上がりました。
円の購買力も低下しました。
そして、ついに10年国債金利は3%を超えました。
あの頃より、日本を取り巻く状況は良くなったでしょうか?
私はそうは思いません。
だから私は、現物資産を持ちます。
ゴールド。
シルバー。
土地や農地。
水源。
アンティークコイン。
宝石。
日本刀。
希少性の高い時計や絵画。
クラシックカーなどの希少車。
そして、トレーディングカードをはじめとするコレクターズアイテム。
探せば、紙幣以外にも価値を保存する場所はたくさんあります。
ただし、現物なら何でもいいわけではありません。
土地なら何でもいいわけではない。
時計なら何でもいいわけではない。
コインなら何でもいいわけではない。
重要なのは、
「供給が限られていて、欲しい人が存在し、誰かが簡単に増やすことのできないものを持つ」
ということです。
そしてもう一つ。
自分自身が、その価値を理解できるものを持つこと。
これも重要だと思っています。
私はアンティークコインを扱っていますから、コインならある程度自分で価値を判断できます。
しかし、よく知らない日本刀を「値上がりしそうだから」という理由だけで買うつもりはありません。
自分が好きなもの。
自分が勉強できるもの。
そして、自分自身で価値を判断できるもの。
その中から、本当に希少なものを少しずつ持つ。
これも一つの資産防衛だと思っています。
紙幣は増やせます。
国債も増やせます。
しかし、ゴールドは簡単には増やせません。
東京の一等地も増やせません。
景観の良い土地も増やせません。
江戸時代の名刀も、歴史的に希少なアンティークコインも増やせません。
だから、生活や事業に必要な現金は残しながら、必要以上の余剰資金を少しずつ現物資産へコツコツと移していくのです。
もちろん、日本が金融危機になるか、長期金利が4%になるか、円がさらに下落するかは誰にも分かりません。
しかし、
分からないから何もしない。
私は、この選択の方が怖いと思っています。
資産防衛は、危機が起きてから始めるものではありません。
皆が現物資産を欲しがり始めた時には、良いものから値段が上がり、本当に希少なものから市場から消えていきます。
だから、何も起きていない時に準備する。
それが資産防衛です。
私は3%までのスピードを見て、危機感を一段上げました。
もしこの先、3.5%、4%へ想定以上の速度で向かうのであれば、その時になって初めて考えるのでは遅いと思っています。
2021年に書いた、
「資産保全はお済みですか?」
という問いを、5年経った今、もう一度書きます。
皆さん、資産保全はお済みですか?
私は今回の長期金利3%突破を、単なる経済ニュースではなく、
時代のルールが変わり始めたサイン
だと見ています。
これから重要になるのは、
「いくら稼ぐか」ではなく、「稼いだものを何に変えて残すのか」。
数年後、
「心配し過ぎだったね」
と笑って終われるなら、それでいいです。
何も起きなかったのなら、それが一番です。
しかし逆だった場合、
「あの時、分かってはいたのに何もしなかった」
これだけは避けたい。
3%は超えました。
私が次に見ているのは4%です。
4%になってから考えるのか。
それとも今から考えるのか。
気づいた人はもう動いています。
皆さんも一度、自分と家族の資産を「何で守るのか」、真剣に考えてみてはいかがでしょうか。