枯渇に向かう銀の現物について、備えは万全ですか?
まずは豆知識
古代では、金より銀の方が希少品だったとご存じでしょうか?
それは、鉱石から銀を取り出す技術が未発達であったため、金より希少性があったということになります。金の装飾品に銀メッキを施した品が残っていることからも当時の銀の希少性は確か。
銀の特徴は、金属のなかでもっとも光の反射率が高くそれはプラチナを越える輝きとなり、また最もよく熱と電気を伝えることができる点にあります。後者の性質から今後は電気自動車の世界的な普及に向けてさらに多くの銀需要が見込まれています。
さて、本題です。
LMBAやCOMEX。簡単に言うと、ここは今日の貴金属の価格を決定している組織です。
ストレートに断言しますが、銀価格もこれらに操作されています。
2022年9月中旬、世界最大の銀備蓄があるロンドンLMBAから、異例のニュースがありました。銀現物保管庫の保有記録が2016年7月に開始されて以来、前例のない今や史上最低水準に達しているとのこと。
つまり、現物の銀が枯渇しています。
世界的な銀の現物の需要から、LMBAからも前例のないスピードで銀流出が続いています。このことはETFを利用したペーパー価格操作側にとっては問題であり、今回も再び市場をあざむき、どうやって見せかけを維持していくのか注目となっています。
このブログをお読みの方、情報の精査に早い人たちは、近年の銀現物の需要の高まり、現実に銀現物の入手の難しさに気づいていると思います。販売店の在庫は枯渇状態であり、入荷待ちはもちろん、入荷と同時に即売り切れ、急いで入手しようとすればプレミアを支払う必要にある状況にあります。
なぜ、こんなに異常な銀の現物需要が起きているのでしょうか。もちろん日本だけではありません、世界中で起こっています。
大きな理由として、世界の人々が資本主義経済の金融崩壊の兆候が至るところで現れてきていることを理解してきたからです。今回、世界的な金融リセットがいつややって来るとささやかれている今、本当に現実に起こるとき真価を発揮するするのが、古代より不変の価値を維持してきた貴金属、金(ゴールド)銀(シルバー)となります。
煽るわけではないですが、これからが本番で、これまで資産保全など考えもしなかった人たちがインフレを目の当りにする中、もっともっと多くの人が不換紙幣に不信感を抱き、気づき始め、現物資産、金や銀を買い求めることになるでしょう。時はすでに遅し、現物の銀はさらに枯渇不足な状況にあるでしょう。
その真価がどれくらいの評価になるのか気になりませんか?
下記のサイトをみていただくと、現在のドルの発行量や対する貴金属についても調べることができます。完全なる信憑性を求めるのではなく、大局観をつかむための参考としてください。
今回は銀をテーマにしておりますので、
Dollar to Silver Retio Now の数値を計算してみてください。
ドルの総量と銀の総量から現在の銀1オンスの真価が表示されていますので、この価格を今日ペーパー価格で割ってください。単純計算でも数十倍の価格が本来の価格であることが理解できると思います。先ほども述べましたが、これは米国をメインとしたサイトであり、世界の通貨全発行量をもとに世界の貴金属(表に出されていないゴールド)やコモディティなど総量を含め算出すればこの限りではありませんのであくまで参考程度にお願いします。
とはいえ、日本国内でも現に物価上昇、インフレが起こっていますし、紙幣価値が目減りしていく昨今、ただ銀行に預けているのはリスクでしかなく、どう考えても貴金属といった現物資産の方が安全であり価値が高まっていくことは明確だと考えませんか?
しかししかし、銀の価格は上がっていません。横ばいです。なぜ?はい、先述しました、LMBAらに価格操作されているからです。逆を返せば、いまだに安く入手できるの安全現物資産の最優良候補ではないでしょうか。
仮に、銀貨1枚を4,000円で買い、数年後紙幣の価値がリセットされ本来の価値へ上昇で100倍に。銀貨1枚400,000円の評価になります。これがその時の生活に当てはめてどの水準の価値かはわかりませんが、紙幣で持っていれば大事な資産が悲惨なことになっていることも容易にご理解いただけると思います。
時事
・2022年9月21日 FOMC利上げ継続
・2022年9月22日 日本中央銀行 円買い単独為替介入
・2022年9月22日 スイス中央銀行 利上げ マイナス金利終了(これで日銀だけがマイナス金利継続)
・2022年9月24日 APMEXで銀の初年来最高販売記録 668,667オンス
・2022年9月25日 オーストラリア中央銀行は370億ドルの損失を報告
資産保全が最高の投資となる転換期との認識です。すべてを守り抜くことは難しいですが、万一に備え、現物資産をうまく取り入れ防衛し乗り越えましょう。
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