~ここだけの話~コイン鑑定代行サービスの闇

コインショップで発売後すぐの新品コインを購入し、購入したショップからそのまま鑑定代行サービスを利用する手法があります。ここに落とし穴がありますので、リスクについて事前に認識しておく必要があります。

例として、コインショップに鑑定代行付きモダンコインの注文が、複数のお客様から注文があった場合とします。

ショップはその複数枚を同時にNGCないしPCGSに鑑定に出します。

ショップのもとへ鑑定から帰ってくるコインのグレードは、ほぼほぼ7069です。余談ですが、新品未開封だからといってすべて70グレードにはなりません。

ここで、ショップは、このグレード7069を、どのお客様に納品するかを振り分けます。

ここからが闇になります。ショップは最高鑑定70を優先順位の高いお客様へもしくは自身の手元に、そして69をその他優先順位の低いお客様へ。衝撃的かもしれませんが、これが現実であり闇の部分です。お客様からはこの闇の部分が見えませんし立証もできません。7069とでは資産価値に大きい差がでますので69を納品されたお客様には極めて残念な結果です。

  ここに私の実体験を書かせていただきます。

あるショップでモダンコインを購入し鑑定代行サービスも申込みました。そのまま鑑定に行くので購入したコインは当然見ることはできません。(ここで一度手元にくれば、コインの写真を撮っておけるので違いを立証できるかもしれません)約3ヶ月後鑑定を終えてコインが届きました。鑑定は69でした。仕方はないといえ、この時とても残念な気持ちになったことは忘れません。

その後、知り合いから連絡がありました。私が購入したショップから、同じコインの70グレードの営業案内があったとのこと。その写真を見せてもらいました。確かに同じショップが同時にNGC社へ鑑定に出したものでした。なぜ分かるかというと、NGC社鑑定スラブケースには、7桁と3桁の番号が記載されています。この7桁が鑑定に出した人の番号です。3桁がこの鑑定に出したときの枚数が連番になって記載されています。

この7桁が同数で3桁の数字が連番でした。

知り合いにショップから紹介がきた70グレードの3桁の番号は「001」 

私が購入した69グレードの3桁の番号は番号「002」

要するに、このショップは69グレードを私に納品し、70グレードを手元に残し、見込み客に営業をかけていたという事実があります。鑑定代行業者は「鑑定結果は保証できませんので、不問にてお願いします。」などと記載してます。

個人は、モダンコインの場合、鑑定サービス付きで購入するのではなく、鑑定済みを購入する方がコスパがいいです。どのグレードを届けてもらえるのかを代行業者の裁量に委ねることはリスクでしかありません。私と同じ経験をされた方も多いと思います。そもそもこのようなリスクが潜んでいると気づかなかった自身の自己責任ではありますが、しかしながら、商品は高額である故え、これから始める方に同じ思いをしてほしくないため、事実を書かせて頂きました。鑑定代行サービスを批判しているわけでもございませんし、誠実にサービスに取り組まれているショップもあります。この市場はこれから益々多くの方に必要とされる市場です。健全な市場であることを願います。