2021年コインディーラーがコツコツ仕込んでいるもの

現在、

コインディーラーが仕込んでいるものとは。

モダンコインです。

 

2020年はコイン業界もCOVID-19の影響に翻弄された1年でした。

ロックダウンにより物流がストップ、海外オークションの多くが中止、海外から国内へコインが入って来ない状況が数か月続きました。

その渦中、金融不安から資産保全目的に、金貨や銀貨への買いが殺到しました。中でも、モダンコインに目を見張るトレンドが発生したことはとても印象的でした。2019年ウナライオンが先導する形で、多くのモダンコインが高騰、異様な雰囲気だったことを覚えています。

金貨や銀貨といった記念コインの発行枚数はわずか数百枚から数千枚と限られているため、需要が急激に上回るとき、価格は瞬く間に高騰していきます。

 

2021年7月頃よりマーケットは平常に戻ったように感じられます。

 

戻ったと言えど、アンティークコインに関しては、いいコインがない状況は変わらずです。いいものが出てきたかと思えばすぐに買い手が付き姿を消します。オークションに出てくれば、これまでの感覚では競り負け強気取り合いの状態です。8月後半のヘリテージオークションに参加してみて感じました。これまで以上に世界中からコイン市場へ買いが入っています。アンティークコインのこの価格上昇トレンドはこれからも続くとみています。

 

その反面、モダンコイン相場はアンティークコインに比べ落ち着いています。特に最近発売となったモダンコインの多くが市場に残っている状態で希少性が全く感じられません。大丈夫かモダンコインと少し不安を感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、市場で起こっていることは離れて観ると違う風景が見えてきます。発行枚数が多く一気に市場に出てきたことで目の前には溢れているように見えるますが、現実、スピードは遅かれ間違いなく市場からポツポツと日々消えていっています。

2020年にはウナライオンの他にも、ボンドカー、Queen、エルトンジョンなどを筆頭にものすごい活況を見せました。あれからわずか1年くらいですが、これらの70鑑定はほぼ見なくなりました。これが人気のデザインのコインに起こっている現実です。

要するに、モダンコインの中から上記のように人気の出るデザインのコインを見つけ相場が落ち着いている間、入手しやすい時期に買っておくことです。

しかしながら、モダンコインも種類が多くその中から人気のデザインを予想するのは難しいです。Queen金貨は発売当初デザインが意外にユニークだったので、コイン商間でも売れるのか?人気出ないかも?困惑。と、これほど人気が出るとは誰も予想できませんでした。コイン商間でも、どのコインが今後人気が出るか答えはわかりません。しかし、過小評価されているコインはこれらの中に実在している、という直感は皆同じで、入手しやすい現在、チャンスがあれば仕込み続けています。

モダンコインの歴史はまだ長いとは言えませんが、これまでをみて、一定期間ごとに人気デザインは高騰します。コツは、市場にたくさんあるけれどもポツリポツリと確実に消えて行ってるコインを見つけることです。予測するのは難しいですが、ぜひ未来の高騰コイン探しを楽しんでほしいと思います。