相続で揉めないためにアンティークコインを活用する

揉めない相続の方法とはあるのでしょうか。 

 

相続には、現金や不動産・株などの有価証券などなどありますがどれについても揉めたという話をよく聞きます。お金が絡む問題ですのでいくら兄弟姉妹とはいえ大小なりと争いになるケースが多いです。中でも不動産は、現金や株のように均等に分割することが難しく大方揉めます。

揉め方は、親を世話していた子の言い分に、世話をしてこなかった子が法的権利を主張し平等な配分を求めて争いになっていくパターンです。

 

こうした意に沿わない争いを避けるために、一般的に資産価値を見抜かれにくい世界の貨幣である金貨や銀貨を活用することはいかがでしょうか。

その国々で使用されていた昔の歴史ある金貨や銀貨といった貨幣(アンティークコイン)、そして現在でも限定数で発行されいる記念コイン(モダンコイン)があります。

 

アンティークコインやモダンコインで資産を残すことで、

この子には多く、この子には少なくとさじ加減が可能です。

 

つまり、

 

ロクに世話してくれなかった子には、

一見高価そうなピカピカの金貨を。

 

よく世話をしてくれた子には、

一見価値が低そうだが希少なアンティークコインを配分しておく。

 

といった方法をとれます。

 

 

ただし、コインを相続として活用するには、換金方法もメモ書きに残しておくことも重要です。

何も知らず質屋へ持ち込まれては二束三文というオチで本末転倒。

信頼のおけるコインディーラーを尋ねるように連絡先を書いておくことです。特に入手したショップを頼れば必ず力になってくれるはずです。さらに、当店を含めアンティークコイン査定士がいるショップであれば、評価額の算定では裏付けるデータから公に対してもより有利に導くことができます。

コインは、美術品や骨董品に近い性質がありますが、より小さく手軽に手元に置いておけますし、スラブに入っていれば傷付くこともありませんので保管・管理も極めて簡単です。持ち主を特定されてしまうこともなく、課税コストもないため、とても扱いやすい資産のひとつです。現金や預金は、時間の経過とともに価値の減少を生じますが、コインにはインフレヘッジの性質が強く、そういった心配は全くありません。

 もう一点、コインで資産を残すことのメリットがあります。

それは、子らは少なからずコインに興味を持つということです。とくにアンティークコインを手にした者は、親がどうしてこのコインを自分に残したのか考えるはずです。まつわる歴史から調べると思います。調べることで知識となり人生に必ず有益なものとなります。残された思いから家宝として受け継がれることもあるでしょう。とても素敵なことだと思います。

日本ではまだまだアンティークコインを相続に活用できるという認識はほぼありません。ただ言えることは知っている方たちは昔から代々この手法も使い大事な資産を守り受け継いできています。ぜひ活用ください。