モダンコインは売れない価値がない。それは本当か?

 こんなことを聞くすることがあります。

「モダンコインには価値がない」

「モダンコインは値上がりしない」

「モダンコインは売れない」

 

これらはアンティークコインと比較して意見されることが多いすが、アンティークコインはどうでしょうか?

アンティークコインにも何年も値上がりしていないものもありますし、売れないものもあります。

 

モダンコインに価値があるのかないのかと言われれば当然価値はあります。

 ①金や銀の地金としての価値が担保されていますので当然です。

②コインにその国の意味を込めたデザインが施された芸術品。

③それぞれに発行枚数という制限があり一度発行されるとその後発行枚数が増えることはない。

 

次に、モダンコインが売れないという声が出るのかを見てみたいと思います。

モダンコインを売れないと言う人は、以下の特徴があります。

①短期投資としてみている。

②値上がり儲けばかりを期待している。

③余裕資金で購入していない。

 

モダンコインは発行されて間もないため、そもそも短期で回収しようと意気込んで買うものではありません。

中には短期で値上がりするコインもあります。

それは人気があるコインです。発売と同時に売り切れの場合もありますし、発売後人気が出る場合もあります。人気が集中すると発行枚数と需要のバランスが崩れ、市場から消えていき価格が上昇していきます。

近代で例を挙げると、1980年から1984年に発行されたヤングエリザベスや1999年ダイアナは今こそ値上がりしていますが、発売当初は市場にはゴロゴロありましたし、ヤングエリザベスは人気どころか多くが地金として売られてしまった経緯さえありました。

近年で短期上昇の例を挙げると、2019年ウナとライオンは発売と同時に売り切れ高騰しました。2020年Queenは数ヶ月後に人気に火がつき高騰など。

その後、近年発売されるモダンコインの多くは発行と同時にNGCやPCGSに鑑定に出すことが多くなったため、スラブ入りコインが市場に一気に流通し入手しやすい状況となっています。 これを受け近年のモダンコインは鑑定済みで状態が良いのは当然な扱いとなっていますので、値上がりを目的とするのであれば、やはり人気が出るコインを選んで購入することがまずは大前提の鉄板条件となっています。

しかしながら、今は入手しやすいコインであっても、例えばスリーグレイセスやゴシッククラウンなど、発行枚数があることから、時間の経過とともにコインは市場から減っていき次第に姿を消していきます。 そして、価格は上昇していきます。ただ、それがいついくらになるかは誰にもわからいことです。

モダン金貨を100万円以下で買って成功した人は大勢います。しかし、その買った人たちも買う時点ではどうなるかわかっていないで買っています。ただし共通して言えることは、みな人気が高いデザインかどうかを吟味していることです。

 

モダンコインとアンティークコインどちらにしようか。

コイン購入をご検討された方は考えたことがあるかと思います。

私もあります。

 

アンティークコインは、

100年以上のコインとなりますので、歴史を歩んできた重みを感じることができることです。

 

モダンコインは、

近代に発行されたコインになりますので、美しいの一言です。

 

私は、正直どちらでもいいと考えています。

コインが売れないとか価値がないとか言うのは、コインの魅力などは関係なくただ儲かるらしいと知ったから買った人が多数です。

コインはコレクションアイテムであり、個々人が楽しむものです。モダンコインもアンティークコインも、コインを楽しみながら数年後、数十年後、コレクションの入れ替えをしようとか売却しようとした時に値上がりしていたというだけの事です。

以上を踏まえあまり投資だ儲けだ!と意気混むのではなく、

人生を通して長期で楽しめるストック資産としてモダンコインやアンティークコインをポートフォリオに組み込んでいただければと思います。