世界初の銀貨【ほぼ純銀がすごい】
クロイソス以前のコインは、金と銀が自然合金したエレクトラムで作られました。エレクトラムの問題点は、金と銀の比率が一定していないことでした。クロイソスの凄さは、この時代に、世界初、純銀に近い銀貨を鋳造したこと。ちなみに、クロイソスの歴史にちなみ、ギリシャ語とペルシャ語では、クロイソス=富む者 という意味で使われています。
右向きのライオンと左向きの雄牛の対峙する前部、それぞれ伸ばした前脚。獅子は「強さ」、牡牛は「豊かさ」を表していると言われています。
裏面には、正方形のパンチを2つ横に並べています。
金貨は高価で入手が難しいですが、銀貨はまだ入手しやすい価格帯です。
両方の前脚から雄牛の角までがここまで綺麗に残ったものは少ないです。加え、獅子と雄牛ともに美しいブルートーンもかかっており、これまでの状態の揃ったものを入手するとなると次はいつになりますでしょうか。
鋳造地:古代リディア王国
鋳造年:BC561-546 クロイソス
重量:5.23g
直径:15mm
素材:銀
グレード:Ch VF 5/5 3/5
鑑定番号:6821643-020 https://www.ngccoin.com/certlookup/6821643-020/NGCAncients/