ヘリテージオークションでも偽物のゴシッククラウン

以前、国内のYahoo!オークションで英国1847年ゴシッククラウン銀貨PCGS鑑定の偽物が落札されたことをブログでご紹介させて頂きました。

まだお読みでない方は以下からどうぞ。

偽物のゴシッククラウンが落札されていました

 

引き続き今回はお客様からのお問い合わせから以下の内容が発覚しましたので共有させて頂きたいと思います。

『ヤフーオークションの偽物ゴシッククラウンと同じPCGS鑑定番号「50183220」がヘリテージオークションでも落札されていますが、これはどういうことですか?』というご質問でした。

 

結論、このヘリテージのゴシッククラウンも偽物の可能性が高いという結論となります。

 

以下の写真が、実際のヘリテージオークションのアーカイブになります。確かに2015年に価格$7,637.50で落札されています。そしてPCGSのスラブにも入っておりパッと見、問題はないように思えます。

 

 

しかしながら。

下の写真は、PCGS公式サイトでこの鑑定番号50183220を検索した画面となります。

異変を感じるところはありますでしょうか?

特に始めたばかりの方はいい機会ですので、ご自身で違いを見つけて頂きたいです。

 

こちらから「鑑定番号50183220」PCGS公式サイトへ 

 

 いかがだったでしょうか?

 

まず確実な違いはグレードです。

問題のヘリテージのスラブにはPR62CAMと記載されているのに対し、

PCGSのサイトではPR62となっています。

 PCGSが入力間違いをしたのでしょうか??

 

どちらにせよ、このような異変に気がついた時の入札は見送りが無難です。

 

鑑定番号にも注目です。このヘリテージのPCGSスラブは旧式のため鑑定番号の最初の数字が0や1で始まっていることが多いはずなので違和感を感じるところです。そして、PCGSのサイトにこのコインの証明写真はアップされていない以上、不明であり分からないとなります。

こういった経緯があったスラブ番号であるため、ヤフーオークションの偽物にもこの番号が利用されたものと思われます。

 

このように、ヘリテージであっても偽物が紛れ込んでくる可能性もあるということは念頭に良く調べオークションには参加する必要があるということです。

特に初めての方の海外オークションへの挑戦は言語理解を初め、様々な要点からハードルが高い上、このようなリスクが潜んでいることも考慮する必要があるためいきなりの参加はおすすめしておりません。リスク回避のためにも落札代行を利用することが賢い選択となります。